イグアナの娘

久しぶりに「イグアナの娘」を読みました。ご存知のように、萩尾望都の傑作です。母と娘の葛藤をシュールに描いているだけではなく、いろいろな発見がありました。
妹は、ボーイフレンドから、「(お姉さん)美人のうえ頭いいんだ」といわれたり、姉が成績優秀と知ってショックを受けたり。現実には成績優秀でなくても、自分の得意分野を持つこと。私の友達はお料理上手で特に煮物が得意です。そのおかげで学校の先生をしていた従兄の奥さんから、やたらと持ち上げられているそうです。料理教室を開くほどの腕前でなくてもいいから、周りの人よりちょっぴり上手だと自信がもてます。

さて、私の得意なものは?残念、無芸大食です。でも、それはそれで、特にひがむこともない。人に迷惑をかけないで、生きている。ほとんどの人がそうして生活していると思います。平凡だけどとても重要な事。落ち込むこともあるけれど、時々自分の持っているいい所を自分で褒めてみましょう。明日、にこにこしていられるように。でも、能ある鷹は爪隠す だったりして。。
大学に入学したイグアナ娘が妹にいう言葉、「大学なんていろんな動物の集まりみたい。そう思うとわたしがイグアナでいるくらいなにさ」
噛みついても大丈夫と思った相手と結婚してさっさと札幌の行ってしまう。そう、今自分のいる場所が耐えられないほど辛いなら、逃げ出すという選択もあり。